私の住んでいる自治体でも、今日から本格的に小・中学校が再開されました。
家の近所の保育園でも、久しぶりに、たくさんの園児や保護者が、園舎に入る姿が見られました。
その中には、お母さんから離れられなくて、大泣きしている子がいました。
ふと、「去年受けもった子どもたち、元気に登校できたかなあ。」と心配になりました。
小学1年生を担任していたのですが、入学当初、3人の子が朝、大泣きしていました。
そのうち、一人の女の子は、5月いっぱいぐらいで、ほとんど泣かなくなったのですが、あとの二人の男の子は、なかなか学校に慣れることができませんでした。
結局、11月の学芸会が終わるころまで続きました。
一人の子は、発達障害と診断されたことがある子で、毎日母親が、登校に付き添っていました。
もう一人は、神経質な子で、やはり、毎日母親か父親のどちらかが教室まで連れてきてくれていました。
私が母親や父親から引き離すのですが、パニック状態で、泣き叫んだり、手足を出したりするので、大変でした。
一度などは、保護者を追って、門から出て行こうとするのを、他の先生と一緒に、必死に追いかけて捕まえたこともあります。
しかし、二人とも、保護者の顔が見えなくなると、冷静になって、一人で朝の支度を済ませ、落ち着いて授業を受けたり、友達と楽しく遊んだりすることができていました。
二人とも、共通して、「初めてのことが不安。」ということが主な原因でした。
そんな二人でしたが、日々の生活や先生や友達に次第に慣れ、授業や行事を通して自分に自信がもてるようになり、3学期には、ほとんど泣いて登校することもなくなりました。
今回、コロナによる非常事態の3か月の休みの間、子どもたちは、ほとんど家庭や学童で過ごしていました。
再び学校生活のリズムを取り戻すのは、どの子にとっても大変でしょう。
ましてや、年度が替わり、クラス替えや先生の交代もあり、普通の子にとっても緊張が高まっている中、コロナへの恐怖もあります。
おまけに、「新しい生活様式」のルールに縛られる学校生活。
登校渋りの子が増えるのでは、と心配しています。