初めて小学校で担任を持ちました。2年生の4クラスあるうちの1つです。
中学校で7年間、小学校で音楽専科として5年間の経験はあったのですが、それまでの経験はほとんど役に立ちません。
6月に水泳の授業が始まりました。一度も小学校の水泳の授業を見たことがありませんでした。
すると、学年主任の40歳ぐらいの女の先生から、いきなり、「明日から水泳の授業が始まるけど、1回目の学年全体の指導、よろしくね。」と言われました。
私は、もう35才、教員の経験も12年間あるし、今までの経験で何とかなる、という、甘い考えで、すべて行っていましたから、他の先生に教えも乞わずに、自己流で指導をしました。
指導が終わった後も、他の先生に感想も聞かずに、「こんなもんかな。」と思っていました。
周りの先生も、私の指導について、何も言いませんでした。
2回目からは、学年主任の先生が私に替わって学年全体の指導を行いました。
それで始めて、「小学校の水泳の指導ってこうやってやるのかー。」と分かりました。
夏が終わり、冬になり、忘年会での雑談の中で、「あのときの水泳の指導の仕方は、ほんとにびっくりしたわー。」と、ベテランの男の先生に言われてしまいました。同学年の先生も、「そうだったねー。」と言って笑っています。
今なら、自分の失敗がよく分かります。
小学校の授業の基本が全く分かっていませんでした。
必ず、全体を静かにさせて、注目させてから、時間は掛かっても1つずつ丁寧に教えていきましょう。
「はい、〇〇しましょう。」「次、〇〇しましょう。」と、どんどん進めていっても、子どもたちはついてきません。
そして、私のようにならないために、分からないことは、どんどん周りの先生に聞きましょう。